春の足音が近づいてまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日は、葛飾区にお住まいの皆様へ、予防医療に関するとても重要で嬉しいお知らせがあります。
2026年の4月より、葛飾区における男子へのHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン接種において、9価ワクチンである「シルガード9」が公費(無料)で接種できるようになります。
これまで男子の無料接種対象は主に4価ワクチン(ガーダシル)でしたが、より予防効果の高い「シルガード9」が選べるようになるのは、未来の健康を守る上で非常に大きな前進です。
今回は、なぜ男性にもHPVワクチンが必要なのか、そして「シルガード9」は何が違うのかについて、分かりやすく解説いたします。
💡 シルガード9(9価ワクチン)とは?
HPVには数百種類以上の型がありますが、その中でも特にがんの原因になりやすい「高リスク型」などが存在します。
これまでの4価ワクチン(ガーダシル)は、4種類のHPVの感染を防ぐものでした。対して**「シルガード9」は、さらに5種類の高リスク型を加えた合計9種類のHPVの感染を防ぐことができます。
これにより、HPVが原因となるがんや病気に対する予防効果が、これまで以上に高まることが期待されています。
👨 なぜ男性にもHPVワクチンが必要なの?
「HPVワクチン=子宮頸がんのワクチン=女性が打つもの」というイメージを持たれている方も多いかもしれません。しかし、HPVは男性にも感染し、様々な病気を引き起こすリスクがあります。
男性がワクチンを接種するメリットは、大きく分けて以下の2つです。
1. 男性自身の病気を防ぐ
HPVは、女性の子宮頸がんだけでなく、男性の中咽頭がん(のどのがん)、肛門がん、陰茎がん、そして尖圭コンジローマ(生殖器のいぼ)などの原因になります。
特に近年、HPVが原因となる中咽頭がんは男性で増加傾向にあります。ワクチンを打つことで、将来の自分自身をこれらの病気から守ることができます。
2. 大切なパートナーを守る
HPVは、主に性交渉によって感染します。非常にありふれたウイルスで、性交渉の経験がある方の多くが一生に一度は感染すると言われています。
男性がワクチンを接種して感染を防ぐことは、将来のパートナーを子宮頸がんなどのリスクから守ることにも直結します。
社会全体で感染を減らしていく(集団免疫)ためにも、男性の接種が世界的に推奨されています。
📅 対象となる方と接種に関する重要なお知らせ
- 対象者: 葛飾区に住民票がある小学校6年生~高校1年生相当の男子
- 費用: 無料(公費負担)
- 接種回数: 年齢や接種開始時期により、2回または3回となります。
⚠️ 【重要】すでに4価ワクチンで接種を開始されている方へ
すでに4価ワクチン(ガーダシル)で1回目または2回目の接種が完了している方は、原則として同じ4価ワクチンで残りの接種を完了していただきます。 途中からシルガード9へ変更することは原則としてできませんので、あらかじめご了承ください。
🏥 当院でのご予約について
当院でも、4月より男子への「シルガード9」の接種を開始いたします。 ご希望の方は、お電話または当院のWEB予約ページより「男子HPVワクチン接種」をお選びいただき、ご予約ください。
- 持ち物: 母子健康手帳、葛飾区から送付された予診票(受診券)、マイナ保険証、医療証
大切なお子様、そして未来のパートナーの命を守るために。 この機会に、ぜひHPVワクチンを接種しましょう。

