ワクチンの在庫を確認いたしますので、まずはお電話でお問い合わせください。

※MRワクチン(任意接種)は少数ですが入荷がございます。お問い合わせください。

お子さんのワクチンは1歳以上から行っています。

※各ワクチン接種後は、経過観察のため、15分〜30分はクリニック内もしくはクリニックにすぐに戻って来られる範囲の場所で安静にお過ごしいただきます。お時間に余裕を持ってお越しください。

公費で受けられるもの

<子どもの定期予防接種>

  • 水ぼうそう
  • MR(第1期・第2期)
  • 日本脳炎(第1期・第2期・特例措置)
  • 2種混合(DT)

<HPVワクチン(定期予防接種)>

<子どもの任意予防接種>

  • 小児MR
  • おたふくかぜ(1回目・2回目)
  • 水ぼうそう
  • 小児インフルエンザ
  • 男子HPVワクチン(小学6年~高校1年の男性)(R6年7月ごろ~)

<高齢者の定期予防接種>

  • 葛飾区高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種
  • 葛飾区高齢者インフルエンザ予防接種
  • 高齢者新型コロナ予防接種(詳細未定)

※一部自己負担金がある場合があります。

<任意予防接種>

  • 風疹抗体検査(葛飾区在住の19歳以上の方)、風疹ワクチンまたはMRワクチン接種
  • 風疹第5期(昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性):抗体検査、MRワクチン接種
  • 帯状疱疹ワクチン(50歳以上)

各種ワクチン

以下に記載の料金は自費の場合のものです。

インフルエンザワクチン

A型株2種類、B型株2種類に対応した4価ワクチンです。13歳以上は年に1回の接種です。

成人用肺炎球菌ワクチン

肺炎は日本人の死因の第3位で、死亡者の95%以上は65歳以上の高齢者です。

高齢者の肺炎の原因菌の第1位が肺炎球菌です。

また子供(特に幼稚園や保育園児)は無症状でこの菌を持っていることが多く、65歳以上でお孫さんなどと接する機会がある方は肺炎球菌ワクチンの接種を強く推奨します。

肺炎球菌ワクチンには主に2種類あります。

ニューモバックス®︎NP(23価)<PPSV23>
  • 23種類の肺炎球菌をカバー
  • 効果の持続:5年間
  • 生涯に1度だけ公費による助成がある(定期接種)が、5年後以降に任意接種(自費)が必要
  • 料金 7,700円(税込)(助成対象者は1,500円)
プレベナー®︎(13価)<PCV13>
  • 13種類の肺炎球菌をカバー
  • 効果の持続:生涯
  • 1回の接種で良いが、カバーできる肺炎球菌の種類はニューモバックスにやや劣る
  • 料金 12,000円(税込)

    ニューモバックス®︎NPとプレベナー®︎のどちらを打った方が良いのか、もしくは両方打った方が良いのかについて、日本ではまだ結論が出ていません。

アメリカでは、プレベナーとニューモバックスNPを両方接種することを推奨しており、両者が共通してカバーする12タイプの肺炎球菌に対してのブースター効果(免疫が高まる効果)が期待されています。

日本感染症学会が2019年に出した「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第3版2019-10-30)」では以下の図が載っていますがかなり複雑です。

肺炎球菌ワクチンについてどのように接種するべきかお困りの方はご相談ください。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹の原因は水ぼうそうのウイルスです。

日本人の成人の約90%以上は水ぼうそうのウイルスが体内に潜伏しているといわれています。

加齢、疲労、ストレス、がん、糖尿病などによる免疫力の低下が発症の原因となることがあります。

50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。

症状は、体の片側に強い痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが帯状に多数生じます。皮膚症状が治まった後も、長期間痛みが続くことがあります(帯状疱疹後神経痛)。

神経の損傷により、皮膚症状が治った後も3か月以上痛みが続いている状態を呼びます。帯状疱疹を発症した50歳以上の約2割の方が、帯状疱疹後神経痛になると言われています。

また、帯状疱疹が現れる部位によって、角膜炎、顔面神経麻痺、難聴などの合併症を引き起こすことがあります。

帯状疱疹を予防するワクチンには2種類あります。以下に比較の表を載せます。

 水痘ワクチンシングリックス®︎
種類生ワクチン不活化ワクチン
対象者50歳以上50歳以上 および
帯状疱疹の発症リスクが高いと考えられる18歳以上
方法皮下注射 1回筋肉注射 2回(接種間隔:2〜6ヶ月)
発症予防効果51.3%97.2%
長期予防効果8〜10年間で効果消失8年後で84%の有効率
副反応接種部の痛み、はれ 発熱、水ぼうそう様発疹(1~3%)接種部の痛み、はれ、頭痛など
打てない人・ワクチンの成分でアナフィラキシーを
起こしたことがある方   
・妊娠中の方
・血液透析を受けている方
・悪性腫瘍の治療中の方
・免疫力が低下している方
・ワクチンの成分でアナフィラキシーを
起こしたことがある方   
・その他、医師が摂取が不適切と判断した方
料金7,700円22,000円×2回

葛飾区在住の50歳以上の方は以下の助成が受けられます。

種類助成回数助成額
生ワクチン1回のみ1回 4,000円
不活化ワクチン2回まで1回 10,000円

ヒトパピローマウィルス (HPV) ワクチン

ヒトパピローマウィルス (HPV)とは

HPVは、皮膚や粘膜に感染するウィルスで、200種類以上あります。粘膜に感染するHPVのうち15種類が子宮頸がんの患者さんから検出されており、「高リスク型HPV」と呼ばれています。

高リスク型HPVは、性的接触を通じて感染し、子宮頸がん、中咽頭がん、肛門がん、膣がん、外陰がん、陰茎がん、尖圭コンジローマを引き起こすことがあります。

このように、HPVは女性特有のがんだけでなく、男性のがん、性感染症の原因となります。

HPVは一度でも性的接触があれば感染する可能性があるため、接種のタイミングとしては性交渉を経験する前が推奨されています。

若年での接種がより効果的であることがわかっていますが、45歳までで希望される方には接種が可能です。

9価
シルガード9
4価
ガーダシル
対象者9歳以上の女子9歳以上の男女
回数と間隔<初回接種が15歳未満
2回接種

2回目:1回目から6ヶ月後

<初回接種が15歳以上
3回接種

2回目:1回目から2ヵ月後
3回目:1回目から6ヵ月後
3回

2回目:
1回目から2ヵ月後

3回目:
1回目から6ヵ月後
効果90%の子宮頸がんと尖圭コンジローマなどのHPV感染症を予防70%の子宮頸がん・肛門がん、
尖圭コンジローマなどのHPV感染症を予防
料金区からの接種券をお持ちの方は無料
自費の場合:26,000円(税込)
区からの接種券をお持ちの方は無料
自費の場合:17,000円(税込)

いずれも、1年以内に接種を終えることが望ましいとされています。

※1 1回目と2回目の接種は少なくとも5ヶ月以上あけます。5ヶ月未満である場合、3回目の接種が必要となります。

※2・3 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1ヶ月後と6ヶ月後にできない場合、2回目は1回目から1ヶ月以上(※2)、3回目は2回目から3ヶ月以上(※3)あけます。

ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~|厚生労働省

ヒトパピローマウイルス感染症,子宮頸がんやHPVワクチンについて紹介しています。

日本脳炎ワクチン

お子さんの定期接種

第1期:生後6か月から接種できますが、多くの地域では3歳からの接種となっています。1~4週間隔で2回、2回目の約1年後に3回目を接種します。3回の接種で基礎免疫をつけたことになります。


第2期:9~12歳に1回接種します。

特例措置

1995年(平成7年)4月2日生まれ~2007(平成19年)4月1日生まれの方は、特例措置が適用されます。20歳までは無料でワクチンを受けられますので、日本脳炎ワクチンの接種回数を母子健康手帳で確認してください。

特例措置:以前使用されていた日本脳炎ワクチンの接種後に、脳炎の一種のADEM(アデム:亜急性散在性脳脊髄炎)の重症例がおこったとして接種が一時見合わせ(積極的推奨の差し控え)となりました。2011年5月20日から通常の定期接種の期間にかかわらず見合わせ期間中に接種しなかった回数分を定期接種として受けられるようになりました。

その他、子供の頃に定期接種を行っていない方も接種が可能ですので、母子手帳をご確認ください。

上記の定期接種、特例措置の対象外で、自費で接種を希望される方は7,700円(税込)となります。

二種混合ワクチン(DT)

ジフテリア(D)と破傷風(T)のワクチンです。

11歳〜13歳未満の定期接種です。

自費での接種をご希望の場合は、4,400円(税込)となります。

破傷風ワクチン

破傷風菌は土壌や動物の排泄物に広く分布しており、小さな傷口から侵入して感染します。

ワクチンで予防できますが、日本では年間100例ほどが発症し、数名が死亡しています。

以下の方に接種が推奨されます。

  • 最終接種から10年以上経過している方
  • 1967年(昭和42年)以前に生まれた方:定期接種が行われていません
  • 園芸や災害地ボランティアなどに従事される方:土壌汚染された怪我をしやすいため

自費で接種を希望される場合は2,200円(税込)となります。

怪我をした際の緊急接種についてはこちら

MRワクチン(麻疹・風疹ワクチン)

2回の接種歴があれば、免疫が獲得できていると考えられます。

MRワクチンを自費で接種を希望される場合は9,900円(税込)となります。

(2024年4月現在 在庫なし)

風疹単独ワクチンを自費で接種する場合は6,600円(税込)となります。

麻疹(はしか)

1990年4月2日以降に生まれた年代は、ワクチンを定期接種で2回受けています。

ワクチンの接種回数が1回であった30代以上や2回の接種の機会があったのに1回しか受けていない人は

感染のリスクが高いです。

大人が感染すると、子どもに比べて重症化することが知られています。

麻しんを含むワクチンを2回接種していない人は、できるだけ早く2回接種しておきましょう。

接種歴が不明の方は、血液検査にて抗体価を確認し、接種の要否を判断することも可能です。

風疹

妊娠初期に風しんウイルスに感染すると、先天性風しん症候群のリスクが高まります。

生ワクチンのため妊娠中は接種できません。

2回の接種が完了していない方は、妊娠前にパートナーや家族と一緒にMRワクチンを2回接種しましょう。

すでに妊娠している場合には、周囲の人にワクチン接種について理解して、ぜひ接種してもらうようにしましょう。

30代~50代の男性はワクチン未接種の方が多いです。接種歴を確認し、2回接種を完了しましょう。

接種歴が不明の方は、血液検査にて抗体価を確認し、接種の要否を判断することも可能です。

ムンプス(おたふくかぜ)ワクチン

日本では先進諸国で唯一ムンプスワクチンが定期接種になっていないため、流行を繰り返しています。

一定の割合でムンプス難聴や髄膜炎・脳炎や精巣炎・卵巣炎・膵炎などの重い合併症を起こすこともあります。

大人は重症化しやすいことも知られています。

ムンプスワクチンは生ワクチンのため、妊娠中には接種できません。妊娠前にパートナーや家族で2回の接種を完了しましょう。

料金:1回 6,600円(税込)

水痘(水ぼうそう)ワクチン

2014年10月から小児の定期接種が開始されましたが、それ以前は任意接種でしたので、接種率が高くありません。

2回の接種が完了していない方は、接種を推奨します。

妊婦が水痘にかかると、水痘肺炎など妊婦自身が重症になるだけではなく、流産のリスクが高まり、おなかの赤ちゃんが四肢の低形成などの先天性水痘症候群になることもあります。

水痘ワクチンは生ワクチンのため、妊娠中のワクチン接種はできませんので、2回接種が完了していない方は、妊娠前にパートナーや家族と一緒にワクチンを受けましょう。

また、水痘患者との接触後72時間以内に水痘ワクチンを接種することにより、発症の防止、症状の軽症化が期待できます。

料金:1回 7,700円(税込)

B型肝炎ワクチン

B型肝炎ウィルスに感染すると急性肝炎と慢性肝炎を引き起こします。急性肝炎では、重篤な劇症肝炎となり命を落とすこともあります。また、慢性肝炎は肝硬変や肝臓がんの原因となります。

2016年から小児の定期接種が開始されていますが、それ以前の世代では未接種の方が多いです。

B型肝炎は、以前は日常生活ではうつることは少なく、医療関係者以外は大丈夫と考えられていましたが、現在は血液以外の体液、例えば唾液や汗、涙でも感染することがわかってきました。特に、思春期以降は性感染としての対策が重要です。

3回の接種が完了していない方は、できるだけ早いうちにワクチンで予防をしておきましょう。

料金:1回 5,500円(税込)